2010年05月12日

神武天皇を生み出した「ファラオ=アレクサンドロス」伝説の真相

神武天皇は初代天皇とされる人物だが、その実在性については学界では否定されている。
神武天皇について、私は独自の仮説を持っているが、機を改めて紹介したいと思っている。
ここでは、神武天皇が架空の天皇だったことを前提に、モデルとなった人物にスポットを当ててみたい。
神武天皇は天照大神の子孫だとされているが、その即位は紀元前660年。
天照大神(卑弥呼)の時代よりも遥か昔に遡る。
また、神武天皇に関する記録は「東征」に関する記述が大部分を占めている。
そして神武東征の神話が、アロクサンドロス東征の伝説に酷似している事が、以前から様々な研究家に指摘されている。

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飛鳥昭雄・三神たける両氏の著書『失われたイエスの12使徒「八咫烏」の謎』に、うまく要約されているので引用させて頂きたい。

――最初にこれを指摘したのは、古代史研究家の岡本健一氏である。
彼は、両伝説を比較して、いくつもの共通点を指摘している。
まず、構図である。神武天皇とアレクサンダー大王は、ともに民族の王。
東の方向へ遠征を行った。
途中、両者ともに、進路を南に変えて、そこで遭難しそうになる。
絶対絶命のピンチに陥ったとき、天から一羽の烏がやってきて、一行を目的地へと導く。
無事たどりついた王は、神殿において聖別され、正式に即位する。
神武天皇は天照大神の子孫、アレクサンダー大王はアモンの子ファラオで、ともに太陽神の子供として君臨する。
このほかにも、各地に残るアレクサンダー大王の物語は、神武天皇の伝説と酷似する点が少なくない。
神武天皇が大和の宇陀にやってきたとき、敵地の土で御神酒を入れる瓶を作って神々を祀れば、敵が降伏するという夢を見た。
これにしたがい、配下に変装させ、敵地から土を持ってこさせ、御神酒の瓶を作ったところ、見事、敵を倒すことができた。
アルメニアの伝説では、ペルシャとの戦いの前日、アレクサンダー大王が同様の夢を見る。
お告げ通り、大王は変装して、敵地に潜入。こっそり酒杯を盗んでくる。
これによって、アレクサンダー大王はペルシア軍を撃破することに成功する。
また、神武天皇は熊野で尻尾の生えた人間に遭遇するが、アレクサンダー伝説にも尻尾の生えた人間が登場。
ときに、アレクサンダーはガラスで作った潜水艦で海中の世界に赴くが、これは山幸彦がなくした釣り針を求めて海神の国へ行く話と似ている。
しかも、山幸彦の別名はホホデミ命で、これは神武天皇と同じ名前。
すなわち「多次元同時存在の法則」によって、同一神(人)と見なすことができる。
どうしてここまで両伝説は似ているのか。
これに関して、岡本氏は、神武天皇の東征のモデルがアレクサンダー大王伝説にあると主張する。
伝説がペルシャからインド、東南アジア、中国、朝鮮を経由して日本に伝播したのだという――


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アレクサンドロスはインドから引き返して、紀元前323年にバビロンで死亡している。
そうすると、アレクサンドロスの別称「ツルカルナイン」を受け継いだ人物に、アレクサンドロス伝説を重ね合わせて誕生したのが、「神武天皇」という事になる。

更に、飛鳥氏は次のように述べている。

――アレクサンダー大王のことは『旧約聖書』の「ダニエル書」に預言され、『旧約聖書・外典』の「マカバイ書U」にも出ている。
イエスの時代、『聖書』といえば『旧約聖書』を意味したように、ユダヤ人原始キリスト教徒がアレクサンダー大王を知らないはずはない。
また『新約聖書』がコイネー・ギリシア語で記されているように、ギリシアの大王アレクサンダーの物語は、ある意味、常識だったはずである。
そう考えれば、ユダヤ人原始キリスト教徒である秦氏がアレクサンダー大王伝説を日本に持ち込み、神武天皇の東征伝説をアレンジした可能性が高い――


だが、岡本氏が「ペルシャからインド、東南アジア、中国、朝鮮を経由して日本に伝播した」と結論づけている通り、最初にアレクサンドロス伝説を日本に持ち込んだのは、ユダヤ人原始キリスト教徒「秦氏」ではなく、「天孫(アマ)族」だったことは間違いない。
後に「秦氏」が渡来し、東征伝説をアレンジした可能性が大きい。
また、くれぐれも述べておくが、アレクサンドロス率いるギリシア&マケドニア遠征軍は、ペルシア軍やスキタイ族を滅ぼしたのではなく、征服して統合した事に注意して頂きたい。

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神武天皇に限らず、日本神話は、他の多くの神話との関連性が指摘されている。
アポロンの烏と八咫烏・中国の金烏は、いずれも太陽神の御使いである。
イザナギとイザナミは夫婦だが「妹イザナミ」とする記述があり、南アジアからポリネシアにかけての神話でも、人類の始祖である男女が兄妹だったとされている。
これは既に紹介した通り、ヤコブ(イスラエル)族ではなく、ヘブライ族であるアブラハムとイサクが持っていた風習である。

また、イザナギの黄泉の国行きは、ギリシャ神話の「オルフェウスの黄泉の国行き」と符合する。
イザナミは最初の死者となり、黄泉の国を支配する神となったが、古代エジプトの「オシリス」やインドの「ヤマ」も、最初の死者となって死の国の支配神となった。
黄泉の国から帰ってきたイザナギが禊の時に、左目を洗うとアマテラス(太陽)が、右目を洗うとツキヨミ(月)が誕生したが、中国神話では、創造神「盤古」の死体の左目が太陽に、右目が月に化生したとされている。
天照大神が岩戸に隠れて草花が枯れるのは、ギリシア神話の「デメテル」に共通する。
そして、天照大神の子孫が初代天皇「神武天皇」とされている。

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神武天皇にまつわる記録を、世界の歴史に求めた木村鷹太郎氏のユニークな仮説を、ダイジェストで少し紹介したい。

・出雲はエドムで、死海とアカバ湾の間に位置した古代王国である。
・ソロモンは大国主命の子の「建御名方命」で、シバ女王は「狭穂姫」である。
その活動範囲はエドム、中央アジア、チベット、インド等に及んでいる。
・その子の「鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)」は、ギリシア語で「天地支持者」を意味する「Ur-gaia-phorkys(ウ・ガヤ・フォーキス)」で、ギリシア神話の「アトラス」である。
・トルコ系のオスマン帝国(1299-1922)の王が万世一系を名乗ったのは、崇神天皇の皇子「豊城命」の子孫だからである。
・豊城命(トヨキノミコト)の「トヨキ」は、ギリシア語で「剣(つるぎ)」を意味するTEUCIA(トウキ)であり、ツルキ(トルコ)人の領土がツルキスタン(トルキスタン)となった。
・トルキスタンはスキティア(スキタイ)と呼ばれ、その意味は「鍬の国」で、妹の豊鍬入姫命の名に由来する。
・ニニギとコノハナの子「彦火々出見尊」はカルタゴで生まれた。
・神武天皇は北ギリシアの西方アカル・ナニヤ(難波)に着いた。
・神武天皇の宮「橿原宮」はテッサリアのクランノンである。
・ドーリス国「剱奉献国」で高倉下(タカクラチ)の剣を天皇に奉献する者がいたが、高倉下はヘラクレス族の別名である。
・神武天皇の東征は「ヘラクレス神族の帰国」、又は「ドーリス民族の帰国」で、紀元前12〜11世紀に、ヘラクレスの子孫と称する北方のドーリス人が、ギリシアに侵入してミケーネ文明を滅亡させた事件である。
・神武天皇はアフリカを出発して地中海を航海し、マルタ島に到着して案内人の珍彦(ウズヒコ)と出会った。
ギリシア神話では、マルタ海の周辺を「カリプラ」(シチリア島のメッシナ海峡に住む渦の魔物)と呼び、 『古事記』ではそれを甲斐弁羅(カイベラ)神という。
・イナヒは新羅(シラギ)の先祖だが、新羅はイタリア南部の地名シラキ(Scyllaci)である。
・神武天皇の3人の兄のうち、五瀬命(イツセ)は東征中に戦死したが、稲氷命(イナヒ)は海原(イタリア)の王となり、三毛入野命(ミケイリノ)は常世国(エジプト)の王となった。
エジプト王「メンカウラー」のギリシア読みが「ミケイリノス」。
・古代ローマの詩人ウェルギリウスの『イナヒ伝』に登場するイナヒ王の子「イウレ(Iule-us)」は、神武天皇の別名(磐余彦=イワレヒコ)のことである。
また、パリヌラなる人物も登場するが、これは兄の「イツセ」のことである。
イツセはギリシャ語で「直」の意の「Ithyse」で、パリヌラは「棹」の意の「Phallinauarcha」の短縮形であり、同じ意味である。


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単なる偶然や語呂合わせもあると思うが、非常に興味深い仮説である。
歴史そのものを同一と見なすのではなく、民族や言語のルーツ、伝説の伝播ルートを探るする上で参考になるのではないだろうか。
問題は、果たして神武天皇が、アレクサンドロス伝説が日本神話に組み込まれただけの架空人物か否かである。
私には、アレクサンドロス伝説から「神武天皇」という架空の人物が生まれたとは思えない。
初代天皇が架空の人物とは考えられないのである。
やはり、ツルカルナインの名称を受け継ぐ者に、アレクサンドロス伝説が重ね合わせられたのだろう。
「神武天皇」の正体を暴くのは容易ではない。
何故なら、秦氏(ヤタガラス)が絡んでいるからである。
posted by 夢蛇鬼 at 00:36| Comment(11) | 伝説の世界天皇と王位争奪戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
神武天皇とアレクサンドロス大王の類似点面白いですね!
神武天皇については、私のブログでも少し謎解きしたいと思っています^^;
それにしても獣さんはバイタリティー溢れていますね!
私とは大違いです(笑)
少しは見習わないと。。。
Posted by aritearumono at 2010年05月12日 08:59
カムヤマトイワレヒコ=神武天皇は日本国に燦然と輝く太陽ですね。
わたしにとってはエホバと同義語かもしれません。
秦氏を知って2年、ヤタガラスが鳥の名前でなく組織名らしいと知って1年ですが、閣下の解き明かしを待ってま〜す。

Posted by オクト at 2010年05月12日 09:34
アレクサンドロスの記事を書いているとアレクサンドロスのパワーが入ってくるようです^^

ヤタガラスの秘密は恐る恐る公表していきます^^;
Posted by 夢蛇鬼 at 2010年05月13日 05:31
飛鳥昭雄さんの本は読んでないのですが、とりあえずここに最新情報書いておきます。
あくまでも本にも書かれた事ですが、この事が明かされるのは初めてとか。
天界にも「やたのからす」の組織があるそうで、天界のやたがらすを率いている金鵄とは、神武天皇で、それは応神天皇でもあり八幡大菩薩の事でもあるそうです。
天にあるがごとく地にもしかり、だそうです。今後やたのからすの情報が表に出されてくるのだそうです。閣下の研究に役に立てばよいのですが?
Posted by 織オン at 2010年06月14日 21:30
「金鵄=ヤタガラス」なので、金鵄がヤタガラスを率いているというのは、その本は眉唾かも知れませんよ^^;
Posted by 夢蛇鬼 at 2010年06月16日 14:37
やたがらすの総領といわれてる白峰さん経由の本ですけど?
Posted by 織オン at 2010年06月16日 19:52
金鵄って名前が気になって・・・

秦氏の勅許をお願いに先日、葛城に行ってきました。
高鴨神社の社務所の前に楠木正成の像を見て、固まりました。
皇居の像ほどではないにしてもそっくりで、「なぜ、ここに?」と思いました。
帰り道、気まぐれで選んだルートが千早赤阪村を通過するルートで、楠木正成生誕之地という標識を見て、また不思議な気持ちで立ち寄りました。

神武天皇ー桓武天皇ー後醍醐天皇ー明治天皇には、特別な繋がりを感じます。
なぜ、楠木正成なのか・・・ヤタガラスの霊統なのかもしれませんね。

閣下の呪縛が解けるのを待機していましたが、呪文が必要なのかもしれませんね(うろ覚えですが)。

Into the light, I commanded thee.
Into the light, I commanded thee.

光の中に現われよ。
光の中に現われよ。
Posted by オクト at 2010年06月17日 15:28
白峰氏、やたがらすの総領なんですか?
秦氏は始皇帝の子孫だと言っていますね^^;

2年近く前、ヤタガラス霊団が許可しているはずなので大丈夫だと思います。
今回、ナイトルシファーにその事を書きましたが何も襲ってこないし、事は順調に進んでいると判断しています。
Posted by 夢蛇鬼 at 2010年06月23日 21:50

私は岡本せつ子さんのサイトで初めてアセンションを知りましたが、アセンションについて初めて手にして読んだのは白峰氏の本でした。
我ながら良い勘してたと思ってます。
この方のブログ面白いのでよく読んでますが、白峰氏に関しての情報はここしかないようです。
やたがらすの頭領(総領じゃなかった)との事について他にも書かれてたのですが、ちょっと捜せなかったです。

http://plaza.rakuten.co.jp/kagoshimalife/diary/200910190000/

他に私がヤタガラスだと聞いた事があるのは、安岡正篤氏。以前話した人物は師友会に関係してました。
前に私が書いたヤタガラスに関する情報もあながち根拠のない話でもないのです。
ハイヤーセルフの導きで(?)必要な情報は勝手に入ってくるものと思ってます(笑)。
しかしこんな事ここに書いていいのだろうか?
知らんわ、もう〜。
Posted by おりおん at 2010年06月24日 00:29
ヤタガラス(賀茂氏)に姓はなく(戸籍はなく)、パスポートが作れないので日本からは出れない&顔を公開して表舞台に出ることは有り得ない&白峰氏の本を読む限りはヤタガラスとは思えないです・・・。
Posted by 夢蛇鬼 at 2010年06月29日 04:26
ヤタガラスには、正体は明かさなくても、表で仕事をする者と裏で仕事をする者がいるようですよ。必要ならば戸籍が無くても何処にでも行ける方法は持っているはずです。今は封印が解ける時なので彼らも秘密を明かし、使命を終える時が来ているのではないでしょうか。
ヤタガラスが登場する小説もあるのをご存知ですか?
Posted by おりおん at 2010年07月02日 13:07
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