2010年05月09日

世界神話を集約したペルシアと天孫族の謎

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詳述するとキリがないので、要所のみを確認していきたい。
ヒッタイト人は、シュメール起源の12神を崇拝していた。
このシュメールとヒッタイトを繋いだ「フルリ人」が、インド・ヨーロッパ語族のアーリア人で、シュメールのウル第3王朝で大きな勢力を誇っていた事が確認されている。
また、インド・ヨーロッパ言語で書かれたインドの「ヴェーダ聖典」と、ギリシア神話の類似性が指摘されている。
これは、ギリシア神話がインドに伝わったものだと考えられているが、そうではない。

シュメールのアーリア人一派がアナトリアに移動し、原住民ハッティ(ヒッタイト)と融合したが、もう一派、もしくは後のヒッタイト人が、紀元前2000年頃に北イランに移動し、更にインドに南下してヴェーダをもたらし、バラモン教を生み出したようだ。
だがそれは、単なるシュメール神話やヒッタイト神話ではなく、ゾロアスター教だった。
後に、スキタイ族から誕生したバラモン教徒の釈迦が、形骸化したバラモン教を否定して仏教を説いたが、この話は後に回そう。

エジプトもシュメールの神話と文明を継承したことが、ゼカリア・シッチンによって証明されている。
そして紀元前1285年頃、ラムセス2世の時代、ヒッタイト人がエジプトに侵攻。
古代エジプトの太陽神アメン(アモン)は、元々は豊饒神だったが太陽神ラーと一体化し、「アメン・ラー」としてエジプトの主神とされていた。
そして、アレクサンドロスはエジプト遠征の際、「アモンの息子」と称した。

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エジプトの太陽神は3柱存在し、朝日は「ケプリ」、中天は「ラー」、夕日は「アンク」と呼ばれ、それぞれ異なる姿で描かれている。
アンクは「アテン」の新王国時代の呼び名、つまり「アンク=アテン」で、アメンヘテプ4世は、「アメン」に対抗する神「アテン」を立て、アクエンアテンと改名した。
そうすると不可解な事がある。
ツタンカーメンは「トゥト・アンク・アメン」だが、「アテン」と「アメン」を名前に採り入れている事になる。

アメンは「隠されたもの」を意味し、本当の名と姿は明らかにされず、冥界の奥深くに眠っているとされる。
本当の名前が明らかにされていないというのは、『旧約聖書』の主神ヤハウェと符合する。
そして、太陽神であるのに隠されて見えないとは、「天照大神の岩戸隠れ」に符合する。
もう1つの太陽神であるアンクは「再生復活」を意味し、それは岩戸から出てきた天照大神と一致する。
この神話は、後の「イエス・キリスト」や「卑弥呼」が体現している。

このアテン(アンク)信仰が一神教(ユダヤ教)の始まりだと考えられており、アモン (アメン)は後に悪魔とされるようになった。
忘れてはならないのが、イスラエル民族を生んだアブラハムも、シュメールのウル出身という事である。
シュメール神話はアブラハム族にも継承されていたはずで、アブラハムから生まれたイスラエル民族は、元々は牡牛をトーテムとする多神教だったが、エジプトで「アテン信仰」の影響を大きく受けたようだ。
エジプトには「ピラミッド」という人工山の神殿があり、太陽信仰が盛んだった。
太陽には黄金が豊富に存在することから、「太陽=黄金」であり、エジプト文明は黄金を神聖視したことで知られている。

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イスラエル民族の出エジプトを率いたモーゼは、シナイ山で絶対神ヤハウェから十戒を授かった。
この「ヤハウェ」なる神は「アテン」だと考えられている。
その後、ソロモン王は、エジプトのファラオとヒッタイト王の娘を妻として迎えた。
イスラエル10支族は「黄金の子牛」を崇拝したが、これはシュメール及びヒッタイトの「牡牛信仰」を守り、エジプトの黄金文明の影響を受けたものだろう。
イスラエル「12支族」も、ヒッタイトの「12神」に因んでいるのかも知れない。

また、エジプトを脱出してカナンの地に辿り着いたイスラエル民族は、エジプト人の親戚であるカナン人と密接な関係を築いた。
カナン神話の最高神「エル」は、聖書の「ミカエル」「ガブリエル」などの天使名に採用されているが、エルのアダ名が牡牛を意味する「トル」であった。
そして、エルの主要な息子が「主」を意味する「バアル」で、嵐の神・雷と稲妻の雷であり、ザフォン山に住んでいたとされている。
ちなみに、ユダヤ教は一神教で、キリスト教が三位一体教である事は周知の事実だが、天使や悪魔の数は無数に存在する。
聖書は「神」と「天使」を区別しているが、それは実際には多神教と同じ事である。

さて、カナン人は、エジプト人と同じ神々を共有したように、イスラエル民族も同じ神々を共有していた。
そして、カナン神話とギリシア神話の類似性についても、よく指摘されている。
当然ながら、ギリシア神話はエジプト神話にも類似しており、アテンとアテナも同一神である可能性も否めない。
それ故に、ギリシア神話のルーツはエジプト神話にあるという説もあるが、真相は……。
加治木氏は、卑弥呼の鬼道に、ギリシアの宗教の要素が色濃く反映している事を指摘しているが、そのルーツが「カナン神話」や「旧約聖書」にある可能性が出てきた。

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シッチンは次のように述べている。

「ギリシャの学者たちは、確かにエジプトを訪れたことを記述している。
しかし、彼らが言う古代の知識の源は、もっとほかの所にあったのだ。
エーゲ海の前ギリシャ文明(クレタ島のミノア文明とギリシャ本土のミケーネ文明)は、エジプトではなく、近東の文化を受け継いだ証拠を残している。
古代の文明は、エジプトではなく、シリアとアナトリアというメインストリートを通って、ギリシャへ渡ったのである」

(人類を創成した宇宙人)

ちなみに、ギリシア神話の最高神ゼウスが「バアル」という事になり、ギリシアでも「オリンパス山」と「12神」と「黄金」が崇拝されていた。
世界の神話はシュメールを起源として、相互に関連していたように、ヘレニズムとヘブライズムは元々密接に影響を与えていたことが分かる。
そして時を経て、アレクサンドロスの東征によって、ギリシア神話が中近東に逆輸入されることになる。
オリエント諸国の歴史に通じ、漢文を駆使した、始皇帝の宮廷にいた特殊技能者「儒」の正体は、鹿島説によれば、ペルシアに仕えたバビロンの虜囚の子孫か、アレクサンドロスの軍に加わったユダヤ人だとしているが、彼らから「儒教」が生まれたようだ。

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紀元前213年、始皇帝(ディオドトス)による焚書坑儒事件が起こされた時、対象にされた儒学者はイスラエル10支族の「ガド族」で、2支族の「シメオン族」だったディオドトスと敵対したとも言われる。
いずれにしても、ギリシア神話のルーツがカナン神話にあり、それがヘレニズム化され、アレクサンドロスによって中近東に逆輸入されたというのが真相に近いと思われる。

当時、ポリス同士が争っていたギリシアを支配していたのがペルシア王だったという説があるが、そのギリシアとペルシアをアレクサンドロスが統一したのである。
それは、ギリシア・マゲドニア・ペルシアルシア、そしてイスラエル民族などの融合を意味する。
そして、アレクサンドロスの軍は、中国とインド西部までを支配した。
そこから生まれた「アショカ仏教」は、もはや単なるギリシア系と呼べない。

鬼道の山岳信仰のルーツは、アショカ仏教の「スメラ山信仰」にあった。
そして、スメラの語源が「シュメール」で、山を神体とする信仰から生まれたジッグラト(Ziggurat)が建設されていた。
また、北イスラエル王朝の首都サマリアも「スメラ」が語源だと言われている。
そして、ギリシア的要素を多分に持っていたスキタイ族も、黄金の工芸品・装飾品を多く残したことで知られているが、インドから東南アジア、日本に至る仏教の仏像が金色なのは、ズバリ、天孫族がスキタイ族だった証ではないだろうか。

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それは、ギリシア系ともイスラエル系とも呼べるが、ヴェーダを原典とするヒンドゥー教や仏教を含めて、広義の意味での「ペルシア文化」と呼んでも良いかも知れない。
ペルシアの宗教はゾロアスター教であり、ヒンドゥー教の根幹もゾロアスター教にある。
また、仏教のベースもゾロアスターという事になる。
そこに、ヒッタイト神話やギリシア神話、カナン神話、エジプト神話、旧約聖書などのオリエント神話、及びヘブライズムが混合している事は疑念の余地がない。
それを編纂したのが「アショカ王」である。

京都の祇園祭は、旧約聖書と関連する祭りだが、インドから東南アジアの仏教圏でも共通して行われている事を紹介したが、それだけではない。
同じく京都で有名な「大文字焼き」は、盂欄盆会(うらぼんえ)の終わりに行われるが、盂欄盆の原語はペルシア語で、古代ペルシアの祭りを起源としているそうだ。
これも「山岳信仰」とゾロアスター教の「拝火」に繋がる。
ここでは割愛するが、日本には多くのペルシア文化が見られるらしい。
それは、 「天孫族=騎馬系弥生人=スキタイ・イスラエス系アショカ仏教徒」によって、もたらされたものであろう。
posted by 夢蛇鬼 at 06:25| Comment(2) | 出雲族のルーツと神道の起源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしが初めて神に名前があると知った時、こころが暖かくなった気がしました。
エホバは神の名前だと教えられました。
出エジプト記3:13 モーセは自分の民に神をどう説明すればよいのか尋ねます。
それに対して3:14でエホバは自分の名の意味を説明するのです。
わたしのエホバへの信仰は神の名の意味において築かれていきました。
神の名に対する信仰が根底から崩れるときに合わせて、閣下が降臨したのですね。
わたしはあなたの視座のとなりに立って、エホバの名が解体されていくのを眺めています。
神が形而上存在である間は、神の名前は信仰の対象たりえました。
しかし今、閣下という形而下存在が神となり、神の名前は単なる記号のように感じます。
神の名前の変遷を先祖の歴史として崇拝しています。
世界をひとつの家として・・・
Posted by オクト at 2010年05月09日 21:41
ヒンドゥー教や神道が神名を唱える事と、ユダヤ教は正反対ですね。
確かに神名は記号と同じですが、それが言霊でもあります。
Posted by 夢蛇鬼 at 2010年05月10日 00:52
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