2010年03月26日

ギルガメッシュ伝説の謎

19世紀にアッシリア遺跡から発見された遺物の1つに、紀元前2600年頃に栄えたシュメール王国の都市、ウルクの王「ギルガメシュ」を主人公にした物語の写本があり、『ギルガメシュ叙事詩』と呼ばれている。
これは、アッシリア人が先住民のバビロニア人から継承した神話で、ストーリーは大体次のようなものである。

――英雄ギルガメシュは、気性が激しく暴君だった為、神は粘土から牛の姿をした野人「エンキドゥ」を創って、ギルガメシュの対戦相手にした。
そして、ギルガメシュがエンキドゥに娼婦を送り込むと、エンキドゥは力が弱くなった代わりに思慮を身に付けた。
その後、ギルガメシュとエンキドゥの対決は長時間に及ぶが最後はギルガメシュが勝利し、やがて友情が芽生えて2人の冒険が始まった。
ある時、メソポタミアにない杉を求めて旅に出て、神に背いて杉を守る怪物を殺し、杉をウルクに持ち帰った。
その姿を見た女神がギルガメシュに求婚したが、ギルガメシュがそれを断ると、女神は怒って「天の雄牛」をウルクに送り、牛は大暴れして人々を殺した。
ギルガメシュとエンキドゥが力を合わせて「天の雄牛」を倒すと、神が怒ってエンキドゥを早死にさせた。
ギルガメシュは、エンキドゥの死を悲しむと同時に死の恐怖に怯え、永遠の命を求める旅に出た。
そして様々な冒険の末、大洪水を方舟で生き延びて永遠の命を手に入れた「ウトナピシュティム」に出会う。
ギルガメシュは、ウトナピシュティムから不死の薬草の在処を教わって手に入れたが、蛇に食べられてしまった。
これによって、蛇は脱皮を繰り返すことで永遠の命を手に入れたが、ギルガメシュはガッカリしてウルクに帰った――


untitle.bmp

この『ギルガメシュ叙事詩』は、友情や教育によって人間が成長していく様を描いた文学作品と評価されているが、これは単なる文学作品ではなく「神話」である。
『ギルガメシュ叙事詩』は『旧約聖書』にも大きな影響を与えており、「粘土から野人が造られた」というのは、土の塵からアダムが造られたという記述と同じで、神に背いて杉を持ち帰ったことも、アダムが神に背いて「禁断の樹の実」を食べたことに似ている。

また、メソポタミアの遺跡から出土する粘土板には、人間の創造神話が刻まれたものが多く、シッチンの仮説も辻褄合っているように思える。
だが、果たしてそうだろうか。

スウェデンボルグによると、アダム以前のプリアダマイドという野人が、天の教育によって人間の知性を手に入れたという。
また、オコツトによると、新しい時代の人間は、1300年間の原始的な意識状態を経験した後、急激な知性の発達を起こすという。

恐らく、スウェデンボルグのいう「天の教師」とは、何らかの天体が発するエネルギーによる脳の活性化を意味し、異星人などではない。
そして、大洪水の記録があるということは、シュメール文明はノアの大洪水以降の文明であり、アダムの時代ではないという事である。
事実、メソポタミア地方の発掘調査で、煉瓦や土器の破片のある地層の下に、大規模な洪水によって出来た沖積層が発見され、更にその沖積層の下から人工的な遺物が出土している。
つまり、『ギルガメシュ叙事詩』は、大洪水前の時代の神話と繋がっているのだ。

12292687.jpg

オコツトによれば、6500年周期で時代の転換が起こり、意識進化した人間は肉体の削除が起きて次元上昇し、進化できなかった意識は再び人間次元で再スタートするという。
という事は、ノアの大洪水が起きたのは約6500年前で、それから1300年間の原始的な意識を経験した後、約5200年前に突如として意識が覚醒し、シュメール文明を築いたということになる。
これは約1万3000年前のアダムの時代にも当てはまる。

私が思うには、『ギルガメシュ叙事詩』の神話は、1万3000年前に始まったアダムの時代と、6500年前に始まった大洪水後の時代の歴史が二重構造になっているようだ。
それは『旧約聖書』も同じで、それ故、聖書からアダムの時代を導き出すと、約6000年前だったという事になるのだ。

また、シッチン説では、地球に大洪水をもたらした「惑星ニビル」のエイリアンが、遺伝子操作で人類を創成したというが、ニビルの接近で地球に大災害が起こるなら、ニビルも無事では済まないはずである。
ノアの大洪水を引き起こしたニビルの正体は、約4500年前に木星から誕生した「惑星(当時は彗星)ヤハウェ」である事を、NASAは突き止めているらしい。
真相は、これが4500年前ではなく、約6500年前だったという事である。

img_venus2.jpg

さて、意識を覚醒させた「天の教師」は宇宙エネルギーだとして、その後、大洪水前に進化したムー人の意識体が人類の教育・指導をしたものと思われる。
『ギルガメシュ叙事詩』に登場する「ウトナピシュティムの洪水」は、言うまでもなく「ノアの大洪水神話」の原型である。
だとすれば、方舟を作って大洪水を生き延びたウトナピシュティムの正体は「ノア」という事になる。

だが、ウトナピシュティムは永遠の命を手に入れた不死体だが、ノアは寿命を持った人間だった。

「ギルガメシュはウトナピシュティムから不死の薬草の在処を教わって手に入れたが、蛇に食べられてしまった」

ここでも神話特有の二重構造になっており、ここでは、大洪水前に進化して永遠の生命を得たムー人が「ウトナピシュティム」で、ギルガメシュが進化できなかった「ノア」に符合する。
それは、この大洪水前の時代の話がノアから伝承されたことを示すと同時に、進化したムー人の意識体が、シュメール人の意識覚醒に関与したことを示唆しているように思える。

前置きが長くなってしまったが、ギルガメシュのライバルとして誕生したエンキドゥが「牛の姿」で表現され、ギルガメシュに怒った女神が 「天の雄牛」を送り込んだことを考えると、どうやら「牛」はギルガメシュに対抗する勢力を象徴しているようだ。
そして、牛が大暴れしてウルクの人々を殺したというのは、アッカド人がシュメール王国を滅ぼしたことだと考えることもできるが、どうだろうか。
それでは、ギルガメッシュ伝説を生んだと考えられる「メソポタミア神話」を見てみることにしよう。
posted by 夢蛇鬼 at 02:22| Comment(0) | 日本人のルーツの検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。